2020年春・・・
アーティストの星野源さんが約1分間の動画を発表され、日本中に(世界にも)ブームを巻き起こしていますね。
星野源さんのインスタグラムを確認してみると4月3日(金)に掲載されていたのがスタートだったようです。
私がその投稿を知り「何かできないかな?」と思ったのが、約1週間後の4月9日(木)でした。
そこから日々ちょこちょこ合間の時間に作業し4月17日(金)に完成し公開したのが次の動画です。
*Smile Music* #うちで踊ろう #DancingOnTheInside
今回はこの動画をどのように作ったのか、自分自身の復習のため手順をまとめてみようと思います。
関連記事として、スマートフォンだけで #うちで踊ろう が作れる方法もありますので併せてご覧くださいませ。
使ったアプリケーション
Mac
- Logic ProX(曲編集)
- Final Cut Pro X(動画編集)
iPhone
- 写真アプリ(子ども達の動画受取り→簡易的に長さ編集)
- 4X CAMERA(子ども達の動画まとめる編集)
おおまかな手順
まず、何から準備すればよいのでしょう?
1)星野源さんの動画を取り込む(iPhone)
どの方法が正解なのかわかりませんが、私はiPhoneで星野源さんのインスタグラムの動画をそのまま「画面収録」しました。
「画面収録」の方法は次のApple公式ページを参照ください。
2)子ども達の動画を受け取る(iPhone)
多くの方が作られている動画はミュージシャンや芸人さん、タレントさんなど大人の方の参加が多いのですが、私は今この状況で会えない子どもの生徒さん達の元気な姿が入ったら可愛いかも!と思い、参加できる人がいたら・・・と思い、声をかけてみました。
その際にお願いした内容は次の通りです。
星野源さんの『うちで踊ろう』の動画に合わせて(源さんの音はなるべく小さく自分の声が大きく聴こえるように)歌っている動画をスマホで撮って送ってください。→上手に歌えてなくても大丈夫!元気に笑顔で歌っている様子が欲しいです。
受け取って、すぐにしておくこと
次の2点をiPhoneの(初めから入っている)写真アプリでしておきます。
- サイズを揃える
- できるだけ必要な曲の長さにしておく
方法は次のApple公式ページを「写真をトリミングする」「ビデオをトリミングする」を参照ください。
この後、子ども達の動画を1つにまとめるのにiPhoneアプリ4X CAMERAを使いました。
3)曲のアレンジをし音源を作る(Macアプリ Logic Pro X )
この動画のメインとなる音源の部分はMacの音楽制作アプリLogic Pro Xを使っています。
星野源さんの動画を取り込む方法など詳細は後のLogic Pro X項目で解説いたします。
4)最終動画に使うイラストを探す
今回、子ども達に参加してもらったこともあり、子どもが見てわかる動画を作りたいと考えました。土台の画像には音楽制作アプリのLogoc Pro Xの画面収録をそのまま使い、その上に画像を重ねたいと考えたので、そこに鳴っている楽器のイメージイラストが重なるようにしたいと思い、ネットで無料イラストサイトより画像をピックアップしておきました。
5)土台となる動画に音と追加の動画やイラストを合わせる( Macアプリ Final Cut Pro X )
iPhoneアプリ 4X CAMERAを使った作業
完成動画の右側に4人の子ども達の動画をまとめて表示しました。
これはMacで動画編集する際に使ったアプリ Final Cut Pro Xでも最終的にできることなのですが、子ども達のブロックだけでも先に1つにしておいた方が楽だと考えて使ってみました。
このアプリは、画面を最大4つに分割したミュージック・ビデオを簡単に作成することができるiOSアプリです。
無料だと画面の2分割まで作ることが可能です。
現在#RolandAtHome 期間限定アップグレード・キャンペーン実施中。
今なら無料で、フルバージョンにアップグレードできます。
*キャンペーンは、予告なく終了することがあります(確認2020年4月21日現在)。
・・・という事で、このタイミングで無料でアップグレードさせていただき、使用しました。
実際の最終動画には音声はそれぞれ音ファイルを別に取り込みましたが(方法はこの後のLogic Pro X項目で解説いたします)4分割動画はこの4X CAMERAアプリを使って4人をまとめた動画を使いました。
Logic Pro X を使った作業
中心となる星野源さんの動画を取り込む
- 新規
- オーディオ(他のものでもOK)→作成
- ファイル→ムービー→ムービーを開く
- ファイルを選択し→開く
- 「ムービーを開く」&「オーディオトラックを抽出」チェック→OK
この方法で、星野源さんの動く様子(画像左側のムービー部分)と音声データ(画像右側の青い部分オーディオトラック)を取り込みます。
実際、最終動画まで星野源さんの音と動画はこの曲アレンジ全体の音源作りのLogic Pro Xの中で完結しています。
子ども達の歌声を取り込む
星野さんのムービーを取り込む手順と同じ方法で、一人ずつの受け取った動画を開いて「ムービーを開く」&「オーディオトラックを抽出」の部分で「オーディオトラックを抽出」だけを選択し、音だけを取り込む作業をしました。
曲のアレンジをする際に注意した点
取り込んだ星野源さんの元の音源(オーディオ素材)は触らないことです。
実際、源さんはギターを弾きながら生で弾き語って録画していられます。メトロノームをかけてぴったりとテンポをキープしているわけではないので、今回の私のアレンジのようにパーカッションやドラムの音でリズムを重ねようと思ったら、源さんの揺れるテンポに合わせなければいけないことになります。
もちろん、方法として源さんのオーディオテータの方を触って決めたテンポに合わせる作業をする方法もありますが、あえて源さんの元音源をそのまま使うことに決め作業を始めました。
ですので、今回一番先にした作業はざっくりとリズムパートを入力し、テンポ情報を丁寧に入力することから始めました。
丁寧に・・・と言っても1小節を前半と後半に分けた2拍ずつでテンポコントロール情報を入れる所謂「よくやる手法」を利用しました!
完成した音源をMP3ファイルにしておき、次に解説します動画作成・編集アプリFinal Cut Pro Xに貼り付けます。
Final Cut Pro X を使った作業
音の部分をLogic Pro Xで仕上げたのち、最終は見た目(動画)を作る作業になります。
これまでの私は、動画は全て無料のiMovieで作っていました。
今回使ったFinal Cut Pro XはiMovieの上級版の位置付けのようなアプリとのことです。が、実は今回初めて使った次第です。
おそらくiMovieでできること+(プラス)それ以上にいろいろできるハズ・・・という軽い気持ちで触ってみたという大胆な状況でした。
ですので、今回の動画で、私が使った機能はiMovieでほとんどできること+(プラス)動画に画像をどんどん重ねることのみをしました。
約1分間の曲の中で、鳴る音に合わせてその楽器のイメージイラストを重ねていくということをしたかったので、初めてでしたがFinal Cut Pro Xを使ってみました。
まとめ
一般的にボーカルパートをレコーディングする際は最適な環境でマイクを使いますが、今回のようにスマホで簡易的に録画した動画からも(ざっくりですが)このような作品を作ることができました。これを機に更に子ども達にいろいろな世界を経験してもらえると良いなと思います。