音楽制作アプリ< Logic Pro X >④MIDI編集に欠かせない「3つのエディタ(編集画面)」と「音の情報」
前回は「楽譜を見ながら楽譜通りの五線上の場所にマウスを使って音符を貼り付け並べる入力方法」をご紹介しました。
その時に開いて作業していたエディタ(編集画面)はスコアエディタでした。
今回は他の代表的な2つのエディタも合わせてご紹介します。
MIDI編集に欠かせない「3つのエディタ(編集画面)」
今からご紹介する「3つのエディタ」についてはこれまでにも簡単に「基本的な3つのエディタ」として触れていましたが、今回は実際にもう少し具体的に前回入力練習した「さくら」のデータを開いて見ながらご紹介します。
スコアエディタ
どのような入力方法でも
音符で確認するのが一番わかりやすい人が多いと思われます。
スコアエディタはこの通り楽譜上で確認できます。
音符が緑色になっている箇所が
3小節目の1拍目の「ラの音」=A3をクリックして確認している状態です。
ピアノロール
次にピアノロールでも同じく
緑色の帯のひとつが少しだけ白っぽくなっている箇所が
3小節目の1拍目の「ラの音」=A3をクリックして確認している状態です。
「縦軸に音程」「横軸が時間」を表しているのがわかりますか?
前回マウスで音符を貼り付けたので、音の長さに違いは見られませんが、
実際鍵盤を使ってリアルタイム演奏入力等をすると
人間的な音のバラツキなど変化が見られるので、
また、その違いあるものも今後ご紹介しますね。
イベントリスト
上画像の右側に表示されている部分がイベントリストです。
前回までは作業する時に画面上が狭くなる為、イベントリストを表示させていませんでしたので、次の手順で表示させてください。
《イベントリストを表示させる方法》
画像の番号順です。
①コントロールバーの「リストエディタ」ボタンをクリック
②「イベント」タブをクリック
または次の手順でも同じです。
「表示」→「リストエディタを表示」→「イベント」タブをクリック
さて、リストエディタでも
1行だけ青色になっている箇所(上から7行目)が
3小節目の1拍目の「ラの音」=A3をクリックして確認している状態です。
MIDIは音の情報を数字で管理しています
今回MIDI編集に欠かせない3つの「エディタ」をご紹介するにあたり、
どれも3小節目の1拍目の「ラの音」=A3をクリックして確認している状態で見ていただきました。
その際に「位置」「長さ」「ピッチ」などの文字と数字が吹き出し枠に表示されているの見えますね。
MIDIは音をマイクで録音するオーディオレコーディングではなく、
数字で管理されている音情報です。
それらを、たくさんある音の中から選んだ音色で発音させる仕組みになっています。
★次の4つの項目を数値化し、記録したものをノートイベント(音の情報)と言います。
ノートオン情報【位置】
どのタイミングで鍵盤を押すか→(例)3小節目の1拍目
ノートナンバー【ピッチ】
どの鍵盤を押すか(ドレミのなんの音?)→(例)「ラの音」は A3
ベロシティ
鍵盤を押す強さの情報→0〜127の数値で表示。
ゲートタイム【長さ】
鍵盤を押し続けている長さの情報。
ソフトによっては「デュレーション」と呼ぶものも多いです。
次回の予告
今回は3つのエディタ(編集画面)とMIDIの「音の情報」についてご紹介しました。
次回はご紹介した「イベントリスト」の見方について詳しくご紹介します!